2021年12月16日

【報告】「年末年始も住まいのない人に支援を」?支援団体が都に要望

【報告】「年末年始も住まいのない人に支援を」〜支援団体が都に要望
https://kosugihara.exblog.jp/241306299/

東京の杉原浩司(武器取引反対ネットワーク:NAJAT)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

12月14日、困窮者を支援する12の団体・ネットワークが連名で、東京都の小池
都知事宛てに、冬季(年末年始)における「住居喪失者の支援に関する要望書」
を提出。福祉保健局が受け取りましたが、提出と申し入れの模様はメディアに
は非公開でした。

支援団体は都庁記者クラブで記者会見したうえで、都議会各会派への申し入れ
も行いました。

小池知事は11月25日の記者会見で、年末年始に住まいを失った人に一時宿泊場
所を提供する方針を示し、都議会が関連する補正予算の審議を行っていました。

要望書の概要は以下の通りです。

(1)年末年始の東京都による一時宿泊場所確保に関連する要望
・支援情報の全体像を分かりやすく示し、積極的に広報すること
・年末年始における各区市の福祉事務所の相談・支援体制の整備を図ること
・宿泊場所から退去した後の居宅生活への円滑な移行のため、各区市・関係部
局と連携すること

(2)住居喪失者への一般的な支援に関する要望
・一時的な宿泊場所の確保の継続や住まいがない人が生活保護申請をした際の
対応の標準化
・公営住宅の利用等の住まいへのアクセスの確保など
・年末年始に限らず、住まいがない人が福祉制度を利用する際の自治体間での
対応格差について運用改善、調査の実施

以下は記者会見のダイジェストです。

◆北畠拓也さん
「コロナは落ち着いたが支援現場は緊急事態という状況が続いている。行政の
支援措置は減っており厳しい」
「従来から住まいのセーフティネットの脆弱さが指摘されてきたが、コロナ禍
であらわになった。住まいや所持金のない方が生活保護を申請した際、どこの
福祉事務所にたどり着くかで、地獄を見るか、支援を受けることができるかが
決まってしまう。本来、国の制度であり不公平だ。高い水準で標準化してほしい」

◆清野賢司さん(NPO法人TENOHASI)
「困窮者へのホテル提供事業を知らない自治体すらある。役所の対応が追いつ
いていない。東京都は予算をつけるなら、徹底的に広報していくべきだ」
「池袋での月2回の炊き出しは11月27日、史上最高の472人。道路に溢れる状況
だ。リーマンショック直後の460人を超えた。去年11月は293人だった。現場は
ずっと有事のままだ」

◆瀬戸大作さん(反貧困ネットワーク)
「福祉事務所の年末年始の対応を調査しているが、28日閉庁がほとんどで、年
末年始に開けるのは2、3しかない。それでどうやってビジネスホテルまで誘導
するのか。去年よりも厳しい対応になる」
「所持金がない方が生活保護を申請した際の法外貸付の標準化を図ってほしい。
区によっては"事例がない"とすったもんだになる。ほとんどの人が、相部屋の
多い無料低額宿泊所や簡易宿泊所に誘導される自治体もある。ビジネスホテル
の提供は10ほどの自治体しか行っておらず、対応格差が著しい」

◆武石晶子さん(世界の医療団)
「池袋の公園での医療相談は、コロナ禍前は30〜40人だったが先日は67人。対
症療法的でなく心身が疲れた方が多い。豊島区と半年協議を重ね、ワクチン接
種会も2度実施。ただ、良い取り組みをする自治体に相談が殺到し、自治体が
疲弊するのも懸念する」

◆吉祥眞佐緒さん(一般社団法人エープラス)
「女性が男性に混じって相談するのはハードルが高い。"女性による女性のた
めの相談会"を12月25〜26日(新宿・大久保公園)と1月8〜9日(同)に行う。
コロナ禍で女性不況と言われ、女性の自殺も増えている。当事者の方は交渉の
トレーニングができておらず、自治体の窓口で諦めて辞退してしまう場合も多
い。気軽に相談してほしい」

◆瀬戸大作さん
「この3〜4カ月で20〜30代からのSOSが6割に。公園で女性が野宿しているケー
スもある。寒くなり、長期の人はもう耐えられないと。精神的な困難を抱えた
人が相当野宿している。コロナ禍が1年9カ月となり、若者や女性が悲鳴を上げ
ている」
「各区市で対応に格差があっても、都は介入しないのが現実だ。ホテルを用意
しても実際に運用してくれるのか?」

◆小倉修平足立区議(立憲)
「約200人で『コロナ災害対策自治体議員の会』を作り取り組んでいる。足立
区ではビジネスホテルを提供されたのは、私が同行したわずか26人だけ。"生
活保護のしおり"も各自治体で中身がバラバラだ。現在、調査しており報告し
たい」

記者からも活発に質問が出ていました。東京都は「権限がない」などと言い訳
をせず、しんどい人々の命と暮らしを守るために、最大限の努力をすべきです。

<報道>
年末年始も「一時宿泊所確保を」 住宅喪失者の支援団体、都に要望
(12月15日、朝日)
https://www.asahi.com/articles/ASPDG7HSSPDGUTIL00C.html

困窮者の宿泊場所「年末年始も対応を」 支援団体、都に要望書(12月15日、毎日)
https://mainichi.jp/articles/20211215/k00/00m/040/019000c

「所持金はジュース3本分」炊き出しには472人の行例が…
感染者数が減っても、生活困窮者の増加は続く(12月14日、BuzzFeed)
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/konkyu-211214
posted by だつげんぱつ at 01:29| 脱原発情報[情報]