2022年01月30日

ゲノム編集問題:OKシードプロジェクト プレスリリース

星川まり(東京・社会運動部)です。


ゲノム編集のトマト苗の無料配布に対するOKシードプロジェクトの記者会見がおこなわれ、その報告がHPにアップしました。自治体の取り組みが紹介されています。


 


福祉施設や小学校へのゲノム編集トマト
「シシリアンルージュハイギャバ」の苗無償配布に反対する
署名提出についての記者会見プレスリリース


https://okseed.jp/news/entry-108.html


 


(以下抜粋/全文は↑)

 OKシードプロジェクトでは、サナテックシード株式会社/パイオニアエコサイエンス株式会社がゲノム編集されたトマト「シシリアンルージュハイギャバ」の苗を福祉施設や小学校に配布する計画に反対するオンライン署名活動を2021年10月29日から行ってきました。
 2022年1月16日に第一次集約を行い、9195筆を両社、そして全国の都道府県知事、教育長、福祉障がい課宛てに送付いたしました。

 同時に各地域で市町村首長、教育長、自治体担当者に対する働きかけが全国各地で地域の市民団体によって行われています。これらの活動をいっしょに報告すると同時に、この苗の配布の何が問題か、そして自治体の反応はどうなっているか、確認するための記者会見を2022年1月27日にオンラインで開催しました。署名は今後も継続して集めていく予定です。

 この記者会見を通して、このゲノム編集トマトは食品としての安全性の調査、環境に与える影響調査が十分に行われていないこと、福祉施設や小学校に配布された場合に、福祉施設利用者、児童には選択の余地もなく、関わりが強制されること、そしていったん栽培を始めてしまえば花粉などによる交雑などの影響が懸念されることが、改めて確認されました。

 全国で自治体への働きかけが開始されていますが、働きかけた自治体の中で、市民の要請に添ってゲノム編集トマトの苗を受け取らない自治体の割合はかなりあることがわかりました。北海道では179自治体に働きかけ、そのうち42自治体から返答があり、14自治体は苗を受け取らないことを明言し、受け取るとした自治体の数はゼロでした。また北海道のみならず、香川県三木町、静岡県富士市、富士宮市も受け取らないと述べています。熊本でも働きかけた福祉施設は受け取らないと返答しています。これは安全を確認できないものは受け取らないという予防原則に立った対応であり、高く評価できるものです。
 しかし、十分な情報を持たないために判断ができないとする自治体はまだ多数に及んでおり、自治体や関係施設と科学的な根拠に基づくしっかりとした検証に基づいた情報を共有し、予防原則に基づいた対応を求めていく必要があります。

 ゲノム編集農作物の栽培により、花粉の飛散により交雑して、従来の作物に影響を与えることもまた懸念されています。パイオニアエコサイエンス株式会社は交雑したとしても法的に問題ないとして責任ある姿勢を見せていません。交雑による被害を防ぐためにサナテックシード株式会社/パイオニアエコサイエンス株式会社にその栽培に関わる情報の開示を求めても、両社は応じていません。
 また、日本政府は種苗へのゲノム編集の有無の表示義務を認めていないため、知らないうちにゲノム編集作物を栽培してしまう可能性も危惧されています。
 農家も消費者も知る権利、選ぶ権利が奪われてしまうため、早急に表示制度の義務化の確立をわたしたちは求めていきます。そして、ゲノム編集されていない種苗や食品にゲノム編集されていないマークであるOKシードマークを付ける運動を広めることで、知る権利・選ぶ権利を守り、食の安心安全を守る活動を拡げていきます。

2022年1月27日
OKシードプロジェクト
https://okseed.jp/
問い合わせ先

資料の案内



  1. 記者会見要旨…記者会見で話されたことの要点をまとめました(末尾をご覧ください)

  2. 記者会見プレ・プレスリリース…記者会見に向けた基本情報をまとめました。

  3. 各地からの報告資料…北海道、熊本、香川、宮城、徳島での取り組みの資料

  4. プレスキット:「ゲノム編集トマトの社会実装は必要なのか」…ゲノム編集トマトについて簡潔にまとめました。

  5. プレスキット:「ゲノム編集にはたくさんの問題があります」 …ゲノム編集がなぜ問題なのか、簡潔にまとめました。

  6. オンライン署名:https://okseed.jp/act/

posted by だつげんぱつ at 22:09| 脱原発情報[情報]

2022年01月29日

緊急署名:持続可能でもグリーンでもない原発をEUタクソノミーに含めるべきではない

星川まり(東京・社会運動部)です。


緊急署名の経過報告がありました。


 


<転送>


賛同団体のみなさまへ(重複の場合は失礼いたします)

FoE Japanの満田です。「緊急署名:持続可能でもグリーンでもない原発をEUタクソノミーに含めるべきではない」にご賛同いただき、ありがとうございます。署名サイトを立ち上げてから、まもなく、3日がたとうとしていますあ、署名数はまもなく4,100筆に。また、賛同団体数は316団体に達しました。
みなさまのご協力に感謝いたします。

原発事故を経験した日本の市民社会からの強い懸念を可視化するため、みなさまのお力でさらにこの署名を広げてください!
https://chng.it/RczsRvL9ZY

ロイターの1月25日付け報道によれば、EU諮問専門家グループが、「投資家向けディスクロージャー(情報開示)の誤りにつながる恐れがある」と指摘し、修正を求めたとのことです(注1)。
ドイツなど5カ国から、反対意見が正式に表明されたと報じられています(注1)。
ロイターの記事にある「EU諮問専門家グループ」というのは、「Platform for Sustainable
Finance」のことではないかと思うのですが、JETROのビジネス短信によれば、「タクソノミー規則が規定する環境目的に「著しく有害な影響を及ぼさない」原則が保障されているとは言えない」と結論付けたそうです。(注2)
これは大きいのではないかと思います。これらの意見を踏まえて、欧州委員会が1月中にも修正案を出し、その後、EU議会や理事会に送られることになるようです。EU議会の半数、理事会の72%の国(20カ国)が反対すれば、拒否できます(注3)。

欧州委員会がEUタクソノミーに原発を含める案を発表したのが1月1日(注2)。EU内外から強い懸念の声があがっています。1月6日にアメリカ、ドイツ、フランス、イギリスの元原子力規制委員会や放射線防護委員会の委員長が連名で、「原子力は気候変動と闘うための現実的な手段ではない」という声明を出しています。(注4)

そもそも従来のEUタクソノミーの案には原発は含められていなかったようです。技術的見地から検討する専門家グループ(TEG)は、原発はDNSH基準(他の環境分野に悪影響を与えないとうする原則)に適合しないとして、タクソノミーに含めないことを欧州委員会に勧告したそうです。それにもかかわらず、TEGのDawn
Slevin氏は、原子力産業のロビーによって、科学がゆがめられ、政治的な理由で原発が含められてしまったと批判しています。(注5)

日本の市民社会からも懸念の声をあげ、EUタクソノミーに原発を含めることにより、原発を「グリーン」「持続可能」と偽のレッテルを貼ることに対して、ブレーキをかけていきましょう! (満田夏花/FoE
Japan)

(ツイート文例)
緊急署名にご協力を!→https://chng.it/RczsRvL9ZY #EUタクソノミー
とは気候変動などの環境分野への投資を促進する仕組み。欧州委員会が原発を含める案を発表し強い懸念の声があがっています。
ウラン採掘から廃棄まで放射性廃棄物を出し続ける #原発。「持続可能」でも「グリーン」でもありません。

(FoE
Japanの署名呼びかけツイート)https://twitter.com/FoEJapan/status/1486878365835358209?s=20&t;=WhtwHhJfR2P2DcHpbUFPzw

(参考動画)原発がなぜ気候変動対策にならないかを解説したわかりやすいアニメーションです(6分)。
原発は気候変動対策?
https://youtu.be/iwjoAcUWT4s

(参考)ブログ記事:EUタクソノミーと原発をめぐる議論
https://foejapan.wordpress.com/2022/01/05/taxonomy_nuclear/

注1)原子力などのグリーン投資認定案、EU専門家委が修正要請
https://jp.reuters.com/article/climate-change-eu-regulations-idJPKBN2JZ0AR

注2)欧州委の諮問機関、EUタクソノミーに関する欧州委提案に否定的な見解示す
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/01/c47d03d7683c0fe5.html

注3)EU Taxonomy: Commission begins expert consultations on Complementary
Delegated Act covering certain nuclear and gas activities
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_22_2

注4)Former heads of US, German, French nuclear regulation and Secretary
to UK government radiation protection committee: ‘Nuclear is just not
part of any feasible strategy that could counter climate change.’
https://www.nuclearconsult.com/blog/former-heads-of-nuclear-regulation-and-governmental-radiation-protection-committees-nuclear-is-not-a-practicable-means-to-combat-climate-change/

注5)The Argument against Nuclear Power as Sustainable for Finance
https://www.petitions.net/the_argument_against_nuclear_power_as_sustainable_for_finance?uv=40340900

posted by だつげんぱつ at 17:50| 脱原発情報[情報]

2022年01月27日

明日28日の「反五輪デモ捏造報道」記者会見はIWJさんが中継されます!

東京の杉原浩司(武器取引反対ネットワーク:NAJAT)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

★明日28日17時〜18時の記者会見はIWJさんが中継されます。
遠方の方、ご都合のつかない方など、ぜひご視聴ください!

<IWJチャンネル5>
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

<「反五輪デモ捏造報道」に対するNHK申し入れ&記者会見>
1月28日(金)
◆NHK申し入れ&スタンディング
15時〜 (14時45分集合)
NHKホール前(代々木公園けやき並木そば)
https://www.nhk.or.jp/info/about/map.html
◆記者会見
17時〜18時
参議院議員会館B107(永田町駅)
※16時45分〜 ロビーにて通行証配布
詳細 https://kosugihara.exblog.jp/241346892/
posted by だつげんぱつ at 23:58| 脱原発情報[情報]