2015年08月04日

集団的自衛権問題研究会 News&Review 特別版 第24号(集中質疑録)

【集団的自衛権問題研究会 News&Review :特別版 第24号】
(2015年8月4日)       [転送・転載歓迎]

8月4日に行われた集中質疑のダイジェストをお送りします。ぜひご一読く
ださい。

質疑を重ねれば重ねるほど、安倍政権が法案を正当化するために持ち出し
てきた「ホルムズ海峡」「機雷掃海」「米艦防護」などの理屈がことごと
く崩れ去っていきます。代わりに現れてくるのは、米軍とともに共同軍事
作戦に踏み込む自衛隊の露骨な姿です。

4日の質疑では「ミサイルも弾薬」とのあり得ない珍解釈まで飛び出しま
した。こうした茶番を終わらせなければいけません。

中谷防衛相、ミサイルも「武器」に当たらず(8月4日、TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2555621.html

武藤議員 ツイッター書き込み撤回しない(8月4日、NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150804/k10010177891000.html

【資料】参議院安保法制特別委員会(計45人)メンバーの要請先一覧
http://www.sjmk.org/?page_id=349
※FAX、電話での要請にお役立てください!

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【8月5日(水)参議院安保法制特別委員会 一般質疑】

※首相出席なし、NHK中継なし

10:00〜10:39 北村経夫(自民)
10:39〜11:09 三宅伸吾(自民)
11:09〜11:59 白眞勲(民主)
休憩
13:00〜13:50 藤末健三(民主)
13:50〜14:25 平木大作(公明)
14:25〜14:55 寺田典城(維新)
14:55〜15:25 大門実紀史(共産)
15:25〜15:41 アントニオ猪木(元気)
15:41〜15:57 浜田和幸(次代)
15:57〜16:13 水野賢一(無ク)
16:13〜16:29 又市征治(社民)
16:29〜16:45 主濱了(生活)
16:45〜17:01 荒井広幸(改革)

ネット中継 http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

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【8月4日(火)参議院安保法制特別委員会集中質疑 ダイジェスト】

※首相出席、NHK中継あり、6時間54分

ネット中継アーカイブ
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
※カレンダーの日付(4日)をクリックしてご覧ください。

◆山本一太(自民)
「維新の対案については?」
安倍首相「片山虎之助議員との議論を通じてわかりやすくなった。情勢認
識は共通だ。次世代の党からも申し入れをいただいた」
山本「「この国は危ない方向へ向かっている」などの情緒的意見があるが、
総理は慎重なリアリストで冷静な戦略的アプローチをしている」

◆山本一太
「中韓はEEZ(排他的)を管理する法律を持っている。平成25年の海洋基
本計画でEEZ管理法を進めると決めたが進んでいない。武見敬三議員と協
力してワーキングチームを作り、私が座長となった。議員立法を後押しし
てほしい」
安倍「提案の内容を伺い、政府として検討する」

◆山本一太
「外国への攻撃が日本の安全に直結するケースとは?」
安倍「ミサイル防衛の一角である米イージス艦が破壊されると、日本防衛
に大きな支障がある。日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から脅か
されることが起こり得る。これは「必要最小限度」の中に入ると判断した」

◆山本一太
「お母さんたちに「米国の戦争に巻き込まれる。反対できない」との声が
ある。ミサイル防衛では米日イージス艦が米国衛星の情報をリンクして共
同対処する。日米同盟が近くなり完全に機能することになる。疑問が出て
くるのは当然だ。要請があっても3要件に当てはまらない場合はしっかり
NOと言えると明言を」
安倍「憲法上できないので明確にNOを言うのは当たり前だ。3要件に当て
はまっても政策的に判断する」

◆佐藤正久(自民)
「白石隆氏ら国際政治、国際法の専門家でつくる「安全保障法制を考える
有志の会」が各党・会派に要望書を提出された。そこでは「与野党の議論
は極めて狭い観点からなされている」「台頭する中国や北朝鮮にどう対応
するか」など重要な指摘がなされている」
安倍「大切なご指摘だ」

◆佐藤正久
「カンボジアやイラクで邦人から「助けてくれ」との要請を受けた際、自
衛隊は現場で工夫してなんとか対処してきた」
安倍「邦人やNGOを危険から守る法的権限がないため悩んできた。この法
案で国際的にほぼスタンダードな形で駆けつけ警護などができるようにな
る」

◆佐藤正久
「自衛隊が行うのは、例えば空港から輸送拠点までの「セカンドライン」
を運ぶこと。そこからの「ファーストライン」は米軍が運ぶ」「米軍はイ
ラク戦争の際、サウジにも拠点を設けたのか?」
岸田「米軍はサウジに複数の拠点を設け、食料や部品の調達、提供を行っ
た」
佐藤「隣国に拠点を設けることはこれからも考えられる」

◆佐藤正久
「住民との信頼関係の構築はどのように行ってきたか?」
中谷大臣「「スーパーうぐいす嬢作戦」という声かけをして住民に親近感
を持ってもらったり、「GNN」という「義理、人情、浪花節」、日本人の
持つ人間的考え方をもって誠実に現地の人の心の中に浸透することなどを
行ってきた」

◆小川勝也(民主)
「昨日から今朝にかけて礒崎総理補佐官から辞表は届いたか?」
安倍「質疑は拝見した」
小川「届いたのか?」
安倍「礒崎補佐官は発言を取り消した。法的安定性は重要と認識された」
小川「参考人質疑後、補佐官と話したか?」
安倍「話していない」

◆小川勝也
「補佐官を務めたことがあるが、私なら身を退く。たしなめて辞任を促す
のが惻隠の情ではないか?」
安倍「「誤解される発言は注意すべき」と伝えた。発言を取り消し「法的
安定性が重要」と述べた。引き続き職務にあたってほしい」
小川「他の野党の皆さんの思いは礒崎さんに伝わっていない。質疑要求も
あり、礒崎氏を参考人に再度呼ぶべきだ」

◆小川勝也
「「炎上」というキーワードは得意ではないが、自民党の文化芸術懇話会
メンバーで「戦争に反対する人は自己中心的」と発言した武藤貴也議員は、
7月23日のブログで「戦後日本は憲法の三大原則を疑うことなく至高のも
のとしてきたが、三大原則は日本を破壊する」と書いた。自民党所属議員
であり、精査して対応すべきだ」
安倍「必要なら精査行う」

◆小川勝也
「総理、憲法9条を読んでいただいてよろしいか?」
安倍首相、(仕方なく)朗読。
小川「総理は憲法9条2項はお嫌いですか?」

◆小川勝也
「米イージス艦が単独で日本近海に来ることはあり得るか?」
安倍「1隻で来ることはないが、詳しいことはオペレーションに関わるの
で控える」
小川「米軍は自己完結型だ。日本のイージス艦に守られるのはあり得ない
と認めるべきだ。また、敵地攻撃能力を持たない自衛隊は米艦を守れない」

◆櫻井充(民主)
「ウィキリークスが暴露した盗聴問題で国家安全保障会議は開いたか?」
安倍「民間団体の出所不明文書へのコメントは控えたい。クラッパー米国
家情報長官と連絡を取り、事実関係を確認中だ」
櫻井「フランスは国防関係閣僚会議を開き大統領同士の電話協議も行った。
日本もこれくらい強い態度をとるべきだ。国家安全保障会議も開くべきだ」

◆櫻井充
「総理はかつて憲法調査会で憲法を「日本人の心理に悪い影響を及ぼして
いる」と発言した。私はそう思わない。どこをそう感じるのか?」
安倍「現行憲法は極めて短期間で米軍が案を作り出来たものだ。自分たち
でもう一度新しい憲法を作る精神をとり戻そうということだ」
櫻井「総理は「憲法前文は全く白々しいものと言わざるを得ない」とも述
べている。前文には「主権が国民に存する」と書かれている。「白々しい」
と言うのはおかしい」

◆櫻井充
「朝鮮戦争でも後方支援で物搬を担った人が死亡した。ベトナム戦争でも
米軍に直接雇用された4人の日本人が亡くなった。朝鮮戦争については、
防衛研究所の石丸研究員が「朝鮮戦争と日本の関わり〜忘れられた海上輸
送」という文書を書いている。後方支援のリスクは高いのではないか?」
中谷「朝鮮戦争もベトナム戦争も、そのケースの事実関係を責任をもって
コメントできない」

◆矢倉克夫議員(公明)は「韓国によると2500〜5000トンの化学兵器を保
有」などとひたすら北朝鮮の核・ミサイルの「脅威」や弾道ミサイル防衛
の必要性などを強調。「ある情報によれば」と出所不明の情報まで持ち出
し「125万発の化学兵器弾頭が作れる」とまで言及。

◆小野次郎(維新)
「憲法学者など専門家から「違憲」だと酷評されている。どこが理由だと
思うか?」
安倍「国際政治、安全保障の専門家からは高い評価もいただいている。6
割を超える憲法学者が「自衛隊が憲法違反」と答えている、そういうこと
かと思うしかない」
小野「勉強をあまりなさっていないようだ。「基本的論理の枠内にない」
と専門家が言っている。「存立危機事態」の条文の「我が国の存立が脅か
される明白な危険」とは「我が国への武力攻撃」とされてきた。その脳み
そ、心臓部分をカセットのように入れ替えるのは通らない、と言われてい
る」

◆仁比聡平(共産)
「海上幕僚監部の内部資料には、機雷掃海や米艦防護を「自衛隊法88条に
基づく武力の行使として実施」と書かれている。武力の行使として行われ
ますね?」
中谷「そうです」
仁比「存立危機事態で武力行使をしている場合の後方支援なのか?」
中谷「自ら武力行使している状況だ」

◆仁比聡平
「海上幕僚監部の内部資料に「存立危機事態における海上作戦(例)」の
図もある。こうした海上作戦を考えているのか? 安全な場所で行えるか?」
中谷「新3要件に該当すれば憲法上の問題はない」
仁比「現に戦闘が行われる場所だ」
中谷「安全を保して実施する」
仁比「根拠がない」

◆仁比聡平
「総理は機雷掃海を「静穏な状況で行う」と答弁してきた。この図ではま
さに戦闘の最中で機雷掃海や米艦防護等の日米共同海上作戦を行うのでは
ないか?」
安倍「戦闘行為の最中で機雷掃海はできない」
仁比「国会審議がひっくり返るような大問題だ。これが憲法9条違反でな
くて何なのか。廃案しかない」

◆井上義行(元気)
「「必要最小限度」に弾道ミサイルを入れるべきだ。国民が亡くなる前に
弾道ミサイルで相手の基地を叩くべきだ」
中谷「法理上は他に手段がない時に敵基地を叩くのは可能だが、装備体系
を持たず想定もしていない」
井上「内乱が起きた時に拉致被害者を自衛隊が救えるようにすべきだ」

◆中西健治(無ク)
「LNG(液化天然ガス)の調達先は1位豪州、2位カタール、3位マレーシア、
4位ロシア、5位インドネシアと多角化している。ホルムズ海峡への依存は
2200万トンで24.4%に過ぎない。日本企業が関与するLNGプロジェクトは
たくさんある。米国とカナダだけで引き取りのメドがついているものは
2560万トンある。存立危機事態の第2要件に当たる可能性はない」
中谷「石油や天然ガスの途絶の長期化は高齢者や病人などに影響する。機
雷を除去するしかない」(=説得力はまったくなし)

◆福島みずほ(社民)
「なぜ礒崎補佐官を更迭しないのか。法的安定性を最も破壊しているのは
安倍総理だからだ」
「集団的自衛権が使われた今までの14事例に「正しい戦争」はあるか?」
岸田「「正しい」の意味がわからないが、国連安保理への報告事例だ」
福島「瀬戸内寂聴さんは国会前で「正しい戦争なんかない。戦争とは人を
殺すことだ」と話された」
安倍「国際法上、戦争は違法化されている。集団的自衛権をフルに使える
他国とは違う」

◆福島みずほ
「恒久法にすると国会審議がなくなり、国会の関与が薄くなる。また、存
立危機事態対処の防衛出動や重要影響事態の後方支援では事後承認が可能
だ。国会の関与がないのではないか?」
中谷「ご指摘はあたらない。できる限り国会承認を求めていく」

◆福島みずほ
「クラスター爆弾や劣化ウラン弾は武器ではないか?」
中谷「弾薬です」
福島「ミサイルはどうか?」
中谷「日米のACSA(物品役務相互提供協定)では相互提供の対象ではない
が、あえて当てはめれば弾薬にあたる」
福島「ミサイルも劣化ウラン弾もクラスター爆弾も全て弾薬とはインチキ
だ。私も法律家だが驚きだ。許してはならない」

◆福島みずほ
「米国はサイバー攻撃に対して相手国に武力攻撃し得るとしている。日本
もそうする事があり得るか?」
中谷「法理としては考えられるが、今まで事例はなく、国際的にも様々な
議論がある。見すえながらさらに検討する」
福島「「専守防衛は変わらない」「戦争に巻き込まれない」はウソだ。国
民にウソをつくことは許されない。退陣すべきだ」

◆主濱了(生活)
「法案には存立危機事態の防衛出動など様々な大改正が入っている。これ
までの防衛費では間に合わない。予算の見通しは?」
中谷「5年間で0.8%伸ばすという計画は変わらない」
主濱「様々な業務が増えるのに予算が増えないのはおかしい。日本防衛が
希薄になる」

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<特別版 第23号(8月3日の礒崎補佐官参考人質疑&一般質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=375

<特別版 第22号(7月29日の参院集中質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=371

<特別版 第21号(7月28日の参院集中質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=357

<特別版 第20号(7月27日の参院本会議質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=354

<特別版 第19号(7月17日の衆院強行採決抗議声明はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=359

<第18号以前のバックナンバーはこちらからご覧ください>
http://www.sjmk.org/?page_id=11

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発行:集団的自衛権問題研究会
  代表・発行人:川崎哲
  News&Review特別版 編集長:杉原浩司
http://www.sjmk.org/
ツイッター https://twitter.com/shumonken/
  ※ダイジェストはツイッターでも好評発信中です。ぜひフォローを。

◆発売中の『世界』8月号に当研究会の論考が掲載されています。
ぜひご一読ください。
http://www.sjmk.org/?p=300

◇『世界』7月号、6月号にも論考が掲載されました。
http://www.sjmk.org/?p=194
http://www.sjmk.org/?p=118
posted by だつげんぱつ at 23:14| 脱原発情報[情報]

集団的自衛権問題研究会 News&Review 特別版 第23号(参考人&一般質疑録)

【集団的自衛権問題研究会 News&Review :特別版 第23号】
(2015年8月4日)        [転送・転載歓迎]

8月3日に行われた礒崎総理補佐官への参考人質疑と、一般質疑のダイジェ
ストをお送りします。ぜひご一読ください。

参議院ではハイペースで審議が続いています。内容的には、相変わらず政
府側が追い込まれているのですが、審議時間がどんどん積み重なっていく
ことが心配にもなります。本日4日は首相出席で集中審議が行われます。

【資料】参議院安保法制特別委員会(計45人)メンバーの要請先一覧
http://www.sjmk.org/?page_id=349
※FAX、電話での要請にお役立てください!

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【8月4日(火)参議院安保法制特別委員会 集中質疑】

※首相出席、NHK中継あり、6時間54分

9:00〜9:46  山本一太(自民)
9:46〜10:31 佐藤正久(自民)
10:31〜11:26 小川勝也(民主)
11:26〜11:54 櫻井充(民主)
休憩
13:00〜13:32 櫻井充(民主)
13:32〜14:12 矢倉克夫(公明)
14:12〜14:45 小野次郎(維新)
14:45〜15:18 仁比聡平(共産)
15:18〜15:35 井上義行(元気)
15:35〜15:52 江口克彦(次代)
15:52〜16:09 中西健治(無ク)
16:09〜16:26 福島みずほ(社民)
16:26〜16:43 主濱了(生活)
16:43〜17:00 荒井広幸(改革)

ネット中継 http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

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【参考人質疑 ダイジェスト】

ネット中継アーカイブ
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
※カレンダーの日付(3日)をクリックしてご覧ください。

◆礒崎陽輔 総理補佐官
「軽率な発言で国民、与野党にご迷惑おかけした事をお詫びする。法的安
定性は重要と認識している。法案の合憲性と法的安定性は確保されている。
憲法との関係とともに、安保環境の変化を十分踏まえるべきという点を
「法的安定性は関係ない」との表現で大きな誤解を与えた。発言を取り消
すとともに関係者に心よりお詫びする。成立時期に関する発言も深くおわ
びする。補佐官として発言したことは不適切だった」

◆鴻池祥肇委員長
「総理補佐官とはどういうお仕事をなさるのか?」
礒崎「総理大臣を助け助言を与えることが主な仕事。国家安全保障の所管
について総理に助言する」

◆鴻池祥肇
「「この重要な法案は9月中旬にあげたい」との発言があった。同じ参議
院議員として聞きたい。参議院というのは、先人が苦労して二院制にもっ
てきて、先の大戦で、貴族院が止められなかった軍部の戦争に至った道を
十分反省しながら作ってきた。衆議院と参議院は違う。衆議院の拙速を戒
め、足らずを補完するのが参議院。できるだけ合意形成に近づけていく。
これらが参議院の役割。参議院の審議の最中に「9月中旬にあげたい」と
の発言はいかがか。我々参議院は衆議院の下部組織ではない。官邸の下請
けではない。このあたりを質したい」
礒崎「参議院は衆議院のコピーではなく、一院の行き過ぎを抑制する機能
を持っていると理解し、機能を強める参議院改革の議論にも参加してきた。
時期的なことを申し上げたのは不適切だった」

◆福山哲郎(民主)
「総理や政府は「法的安定性を維持しながら限定容認した」と強弁してき
た。補佐官であるあなたがちゃぶ台をひっくり返した。自ら職を辞するべ
きだ。与党からも進退論が噴出する中でなぜ居座り続けるのか?」
礒崎「発言の最後の部分で、現実の当てはめについて、法的安定性ととも
に国際情勢に十分配慮すべきと言うところを「法的安定性は関係ない」と
言ってしまった。法的安定性全体を否定したのではない。なんとかご理解
を賜りたい」

◆福山哲郎
「なぜ辞任しなかったのか。質問に答えてほしい。あなたは法的安定性を
「そんなもの」呼ばわりしている」
礒崎「最後の当てはめの部分で誤った発言をした。ご指導を賜り、職務に
専念することで責任を果たしたい」

◆福山哲郎
「総理から注意を受けたのはいつか。総理に進退伺はしたのか。また総理
から進退の言及はあったか?」
礒崎「火曜夕刻に総理から連絡があった。総理から「誤解を生むような発
言であり注意を」と。進退についての言及はなかった」
福山「総理もあなたもこの問題の大きさを何も感じていない」

◆福山哲郎
「あなたは「国際情勢の変化に伴い必要最小限度の範囲が変わるというこ
とは、今まで何度も政府としても個人としても言ってきた。このことが法
的安定性の内容だ」とおっしゃっているが、このことも撤回されますね?」
礒崎「国際情勢の変化に伴って一定の配慮すべきとの部分は撤回するつも
りはない」

◆福山哲郎
「あなたは、2015年6月号の雑誌『ジャーナリズム』で「万一の場合、戦
わなければならない時もなる」と。上陸まで言及されている。必要最小限
度の内容が変わると。必要最小限度がこんなにも広がることが法的安定性
を損なう。これがあなたの言葉につながっている」
礒崎「戦うというのは武力行使するとの意味で言った」

◆福山哲郎
「雑誌であなたは「今のところ新たな解釈が憲法違反だと言ってきている
人は見当たらない」と言っている。その根拠は何か。とぼけているのか。
政権と異なる意見は無視するのか?」
礒崎「感覚を言ったまで。きちんとした根拠もなく発言したのは軽率だった」

◆福山哲郎
「あなたは2月、「憲法改正を一度味わってもらう。怖いというものでな
いなら、次は難しいことをやっていく」と発言した。国民は実験台か。憲
法改正は味あわせるものではない」
礒崎「憲法改正手続きを経験してもらいたいという意味。ていねいな手続
きでやることを知ってほしかった。自民党の役職として発言した」

◆福山哲郎
「あなたは2013年11月、テレビでキャスターが「秘密保護法を廃案に」と
言ったことを「放送法違反だ」とツイッターでつぶやいた。報道や表現の
自由への介入という認識はなかったのか?」
礒崎「総理補佐官として具体的な発言をするのは問題があるので、今後は
慎重に対応したい」
福山「あなたは「問題がある」と。それだけでも辞任に値する。こうした
あなたの姿勢は安倍政権の姿勢にも共通する。あくまで辞任を求めていく」

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【一般質疑 ダイジェスト】

◆佐藤正久(自民)
「専守防衛の定義について。「武力攻撃」が他国へのものを含むのは、フ
ルスペックの集団的自衛権を認めるのでは、との議論があった」
中谷大臣「急迫不正の事態に対処するという基本的論理は新3要件でも維
持されている。我が国防衛のやむを得ない自衛の措置として容認される受
動的なものだ」

◆佐藤正久
「「日本国籍を有する国民が対象」との大臣発言があった。在外邦人を守
るのは責務だが、その事のみで「存立危機事態」とするのは論理に飛躍が
ある」
中谷「国民とは一般にそうであるように日本国籍を有する者。在外邦人へ
の攻撃のみで「存立危機事態」と認定して、世界の警察官になる事はない」

◆小西洋之(民主)
「憲法の条文を変えない限りできないとしてきた解釈が、昨年7月1日で根
底的に変わった。しかし、閣議決定には「法的安定性が求められる」と書
いてある。礒崎発言は根底から覆すものではないか」
中谷「補佐官は発言を取り消し謝罪、撤回し法的安定性が重要と言われた」

◆小西洋之
「閣議決定には「外国の武力攻撃」とある。誰に対すると書いていない。
日本に対するものに限らず、同盟国への攻撃も含むとしており問題になっ
た。こうした言葉遊びのようなことで集団的自衛権が解禁される。昭和47
年見解に個別的自衛権と集団的自衛権が含まれていると」
「7月1日の閣議決定以前に「限定的な集団的自衛権が法理として認められ
る」としたものはあるか?」
横畠長官「表明したものはない」
小西「今のはものすごく重要な答弁だ。政府は昭和47年見解に限定的な集
団的自衛権は法理として存在するとしている」

◆小西洋之
「横畠長官、あなた自身が憲法の法的安定性を壊している。国民は「私た
ちの憲法が政府に奪われている」と声をあげている。あなたは以前、検察
官だった。物証の問題だ。昭和47年見解を作る契機となった9月14日の審
議のどこに限定的な集団的自衛権を示した部分があるのか」
「内閣法制局は解釈変更に当たって法的な審査をしていない。あえていえ
ば「クーデター」だ。事実上の審査をしなかったのは内閣法制局設置法に
違反するのではないか?」
横畠「何もしていないわけではなく、ご指摘は当たらない」

◆小西洋之
「昭和47年見解を作る契機となった9月14日の議事録を使って、法制局が
限定的な集団的自衛権について審査した部分はあるか?」
横畠「部内資料にそれを書いた紙はない」
小西「新3要件を作った論理の紙が1枚もない!」

◆小西洋之
「当時の吉國法制局長官は「他国が侵略を受けている事は、まだ日本国民
の生命、自由、幸福追求の権利が侵されている状態でない。外国に武力攻
撃を受けた時初めて自衛の措置ができる」と。なぜ集団的自衛権の行使が
できるのか?」
横畠「当時の事実認識だ。今日の安保環境では適切に対応できない」

◆小西洋之
「当時の高辻法制局長官は「内閣の政策的見地に盲従し、時の政府の利害
に立った無節操な態度であってはならない」と述べた。あなたはこの「無
節操な態度」ではないか?」
横畠「ご指摘は当たらない」
小西「あなたは違憲の戦争で自衛隊員や国民が命を失うのを体を張って防
ぐ責任がある」

◆小西洋之
「昭和29年の参議院本会議での「海外出動をなさざることに関する決議」
について、鶴見祐輔議員の趣旨説明がある。「自衛とは不当に侵略された
時の正当防衛行為。自衛とは海外に出動しないこと。憲法9条を有する限
り破ってはならない。拡張解釈は危険だ」と」

◆井上哲士(共産)
「礒崎補佐官の発言撤回は言葉だけで反省がない。一方で「国際情勢の変
化に伴って必要最小限度が変わる」との発言は「撤回しない」と。ここに
本音が現れている。これは政府見解と一致するのか?」
中谷「結論部分の当てはめを行った。必要最小限度の範囲内にあることは
不変だ」

◆井上哲士
「大森法制局長官(当時)は武器提供を「最終的には需要がない。憲法上
の適否について、慎重に検討すべき感触はもっている」と。武器と弾薬の
区別とは?」
中谷「弾薬は武器とともに用いられる火薬類を用いた消耗品。武器は直接
武力闘争の手段として物を破壊することを目的とする機械、器具、装置」
井上「手榴弾はどちらか?」
中谷「火薬類を使った消耗品で弾薬として提供可能」

◆井上哲士
「武器の提供について憲法上の判断はされたのか?」
中谷「武力の行使との一体化については、補給、輸送は現に戦闘が行われ
ていないところでは武器の提供は可能だと」
井上「武器弾薬の輸送は法律上、運んでならないものはないか?」
中谷「排除する規定はないが、いつどこで何を輸送するかについて、安全
輸送できるか評価し、実施の可否を判断する」

◆井上哲士
「非人道兵器だとして禁止が求められてきたクラスター爆弾や劣化ウラン
弾も輸送できることになる。米国の政策と保有と使用の状況は?」
岸田「劣化ウラン弾の保有状況は非公表。使用状況の詳細も承知していな
いが、米国は94年から95年のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、99年のコソ
ボ紛争で使用した。米国は環境及び健康に影響があると前提とすべきでな
いとの立場。クラスター爆弾も保有は非公表だが、米国は英国と共に01年
から02年にかけてアフガンで、03年にイラクで使用した」

◆井上哲士
「クラスター爆弾、劣化ウラン弾とも在日米軍施設に保管されている。米
国に依頼されれば日本は輸送するのか?」
中谷「劣化ウラン弾は健康等への影響について確定した結論はない。その
輸送の安全性は承知しておらず輸送できるかどうか確定的に申し上げられ
ない。クラスター弾は禁止条約締結国として事態に応じて慎重に判断する」

◆井上哲士
「空自の輸送を違憲と判じた名古屋高裁判決は「米国の搭載品はラッピン
グされ中身が判断できず武器弾薬を輸送する可能性を否定できない」と。
2つの非人道兵器の輸送は明確に「断る」と答弁すべきだ」
中谷「事態に応じて慎重に判断する」
井上「これだけ言っても「断る」と言えない。むしろ「使うのをやめろ」
と言うべきだ」

◆井上哲士
「クラスター爆弾禁止条約の署名式で当時の中曽根外相は「紛争終結後も
人々の憎しみを甦らせる兵器の使用を許してはならないと痛切に感じた」
と発言した。非人道兵器の輸送を断り「使うべきでない」と言うべきだ。
それができないで「国際平和への貢献」と言えるのか」
中谷「事態に応じて慎重に判断する」

◆井上哲士
「核兵器を搭載した空母を防護することも起こり得るのではないか?」
岸田「米国は核の所在を肯定も否定もしないNCND政策をとっている。
自衛隊に警護を要請することはそもそも想定されていない」
井上「法律上は除外されない。米国はF16をF35に置き換え、通常・核兵
器の運搬能力や前方展開能力を誇示している。広島出身の大臣として許さ
れるのか?」
岸田「米国は太平洋地域から前方配備の核を撤退させた。我が国に警護を
要請することは考えられない」

◆水野賢一(無ク)
「自衛隊法には国内では不当な武器使用の罰則がある。適用例は?」
中谷「昭和35年から平成25年度までの55年間で38件」
水野「海外での不当な武器使用は極めて危険なことだ。今まで海外活動で
把握している不当な武器使用例は?」
中谷「そうした例はない」

◆水野賢一
「国内で38件も不当な武器使用がある中、今後海外で「ない」と責任もっ
て言えるか?」
中谷「服務指導などを含めて、厳正な規律の保持に努めていく」
水野「海外活動は広がり、人数も武器使用の場面も増えるのに、罰則がな
いのは大きな抜け穴。検討すべきだ」

◆水野賢一
「集団的自衛権の行使例にハンガリー動乱やプラハの春がある。「密接な
関係にある他国」への武力攻撃とは外部の国によるものだけか、内戦・内
紛も含まれるか?」
岸田「我が国は内政干渉は行わない。国家以外の主体による組織的計画的
な武力行使も含むが、純粋に国内関係での実力行使は含まない」

◆吉田忠智(社民)
「他国軍の武器等防護について。武力攻撃に至らない侵害の場合も防衛大
臣は許可できるか?」
中谷「密接な協力関係にある国なら判断する」
吉田「米軍以外とは?」
中谷「あらかじめ特定しないが、情報収集や防衛等で密接な協力関係にあ
る国だ」

◆吉田忠智
「他国軍への武器等防護について、「防衛に資する活動」の定義や、使用
できる武器の範囲などが答弁を聞いても極めてあいまいで不明確だ。これ
では集団的自衛権の裏口入学だ」

◆山本太郎(生活)
「戦争犯罪に協力することがあり得るかとの質問に安倍総理は協力しない
と答弁した。違法な武力行使を行う国への支援、協力はないということで
いいか?」
岸田「当然の事だ」
山本「自衛隊員はジュネーブ諸条約等に違反する国を支援しないか?」
中谷「国連憲章違反に協力しない」

◆山本太郎
「経済的徴兵制について。経済同友会前代表幹事の前原金一氏は、日本学
生支援機構の評議会委員を務め、昨年5月の文科省検討会議で「奨学金返
済滞納者に防衛省のインターンシップを。防衛省は2年コースを作っても
いいと言っている」と発言している。前原金一氏に滞納者の情報を提供し
たか?」
文科省「滞納者属性調査の結果は公表したが個別延滞者の情報を前原氏に
提供した事はない」
中谷「企業の新人を2年間実習生派遣するプログラムを示した事はあるが、
奨学金滞納者についての検討をした事はない。予定もない」

◆山本太郎
「前原氏の参考人招致をすべきだ。昨年の閣議決定直後に自衛隊から高校
3年生に手紙が届き、ネットで「赤紙キター」と話題になった。情報は何
人分か。その情報を今後どうするのか?」
中谷「募集目的で使用した。何名分かは集計していない。情報は1年以内
に消去する」
山本「非常に不気味なのでやめてほしい。数を把握しないのはおかしい」

◆山本太郎
「下村大臣は奨学金一期生で奨学生の星だ。給付型奨学金は防衛省だけ。
利息が付くのはサラ金と同じだ。国が武富士になってどうする。無利子化
に力を貸してほしい」
下村「認識は同じで無利子化していく。平成29年から所得連動型を検討し
ている。年収300万以下は返還しなくていい」

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<特別版 第22号(7月29日の参院集中質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=371

<特別版 第21号(7月28日の参院集中質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=357

<特別版 第20号(7月27日の参院本会議質疑録はこちら>
http://www.sjmk.org/?page_id=354

<特別版 第19号(7月17日の衆院強行採決抗議声明はこちら>
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発行:集団的自衛権問題研究会
  代表・発行人:川崎哲
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◆発売中の『世界』8月号に当研究会の論考が掲載されています。
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◇『世界』7月号、6月号にも論考が掲載されました。
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posted by だつげんぱつ at 00:53| 脱原発情報[情報]